探検ファクトリー選「世界に誇る品質！ノーベル賞晩さん会で使われる洋食器工場」
2022年9月10日放送 NHK総合すっちー 礼二（中川家） 剛（中川家）
【スプーン・フォーク工場のこだわりのものづくり】 先ほどご紹介したスプーン・フォーク工場の生産工程の続きをお伝えします。
この工場では、スプーン・フォークの製造において手間暇を惜しむことなく、丁寧に作り上げています。
なんと、30以上もの工程を経て、一つのスプーン・フォークが完成するのです。
その工程には、ステンレスの板を切り抜く作業から始まります。
【薄さが口当たりを左右する】 ステンレスの板を切り抜いた後は、口に入れる部分を薄くのばす作業が行われます。
なぜなら、薄さが口当たりを左右するからです。
この部分は、ローラーを使用して何度ものばされ、繊細な仕上がりを実現しています。
時には、先端を薄くのばすために、3回に分けて行うこともあるんですよ。
【美しく頑丈な柄を作り上げる】 スプーン・フォークの次の工程は、美しく頑丈な柄を作り上げる作業です。
ここでは、熱間鍛造という技術が使用されます。
熱した状態で柄をたたくことで、複雑な造形を実現しているのです。
そして、柄の部分には独特な曲線をプレスすることで、より美しい仕上がりを追求しています。
【仕上げの工程は約20もの手作業】 一つのスプーン・フォークを作り上げるには、仕上げの工程が約20もあります。
そして、この工程では、専門の職人たちが一つひとつ丁寧に手作業を行っています。
中には、フォーク専門の職人がいて、先端の隙間を削る役割を担っている方もいるんです。
その後は、機械磨きによって美しい光沢を与えていくのです。
【一本のスプーンに8工程の手磨き】 この工場ならではのこだわりとして、一本のスプーンに対して8工程で部分ごとに磨かれていることがあります。
一つひとつの工程が積み重なって、最高の仕上がりを追求しているのです。
この情熱とこだわりを感じると、手に取ったスプーンやフォークがもっと特別な存在になるような気がしませんか？ 【感想】 スプーン・フォーク工場の工程を知るにつれ、その手間とこだわりに感動を覚えました。
一つのスプーン・フォークが完成するまでには、数々の技術と職人の手仕事が積み重なっています。
その丁寧なものづくりによって、私たちが毎日何気なく使っている道具たちが、一層特別な存在に感じられるようになりました。
また、スプーン・フォークの製造過程を見ることで、日本の職人技術の素晴らしさを改めて実感しました。
数々の工程で鍛えられた職人たちの手仕事が、美しい仕上がりを生み出しているのです。
その情熱に触れることで、私たちも自分の仕事に対して一層の熱意を持つことができるのではないでしょうか。
このようなものづくりのストーリーを知ることで、日常のささやかなことにも感動が感じられるようになりました。
一つひとつのスプーン・フォークが、職人の手を通じて生まれてくる様子には、心温まる物語性が感じられます。
今度スプーンやフォークを手にした時、その背景にはひとつの物語があることを思い出してみてください。
