探検ファクトリー 「中華鍋マスターのヒミツ!料理人お墨付きの中華鍋工場」

探検ファクトリー「横浜中華街で大人気!中華鍋専門メーカー」

2022年4月30日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家

【中華鍋工場の見学②】心のこもった手作りの中華鍋が魅力! 先日、横浜中華街の料理人たちに愛されている中華鍋の工場についてご紹介しましたが、今回はその工場見学の続きをお届けいたします。
金沢金属団地に佇むこの工場では、豊富な種類の中華鍋が製造されています。
実は、チタン製の軽い中華鍋も作っているそうです。

さらに社長の調べによると、横浜中華街の料理人の8割がこの工場の中華鍋を愛用しているとのこと。
その人気の秘密を探るべく、工場内を見学させていただきました。
まず、この工場では15人の従業員が1日に約200個もの中華鍋を製造しているんです。

鍋の大きさに合わせて鉄板を打抜き、その鉄板を機械で小刻みにたたいていきます。
特徴的なのは、打ち出し式の作り方で、この工場でしか行っていないそうです。
何度も叩いて成型していくうちに、平らな鉄板が徐々にへこみ、鍋の形状に変わっていくのです。

この打ち出しの作業は、機械ではなく手動で行われています。
鍋底をたたく際には、機械の上下動のタイミングに合わせて鍋を差し入れるのですが、その衝撃はなかなかのものだそうです。
実際に体験した社員のコメントによれば、「衝撃がすごくて持っていられない」とのこと。

この細かな作業の中にも職人の技と努力が息づいているのがわかります。
製造が進むと、柄を丸めて溶接し、やすりをかけてバリを取り除きます。
最後には錆止めを塗り、手間と時間をかけて作り上げられた中華鍋が完成します。

この工場ならではの手作業によって、他にはない品質の中華鍋が誕生しているのです。
中華料理は日本でも非常に人気のある料理ですが、その本場である中華街の料理人たちが8割もの割合でこの中華鍋を選んでいるという事実には、その品質の高さが伺えます。
中華料理の腕を高めるためには、素材や調味料だけでなく、道具も重要な要素の一つであることを改めて感じました。

また、手作りの中華鍋には、職人の思いが込められているようです。
その温かみを感じながら料理をすることで、一層美味しさが引き立つのではないでしょうか。
手作りの製造工程には手間と時間がかかりますが、ここでしか味わえない中華鍋の魅力が詰まっていると感じました。

中華鍋製造の工場見学は、中華料理好きの方にとってはまさに夢のような体験でした。
料理人たちの厳しい要求に応えるため、技術と情熱が注がれた中華鍋。
ぜひ一度、自分の手で中華料理を作ることに挑戦してみてはいかがでしょうか?その瞬間、中華料理への愛着がさらに深まることでしょう。