探検ファクトリー 「横浜のごま油工場探訪」

探検ファクトリー横浜中華街御用達!ごま油工場香ばしさをしぼりだす秘密とは

令和5年11月24日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家

<ばい煎の工程で香りを引き出す秘密> ごま油製造工場では、ごまの製造工程が大きく6つに分けられていますが、その中でも特に注目したいのが「ばい煎」の工程です。
この工程では、ごまの香り成分を引き出すため、高温の熱風を使ってごまを加熱します。
ばい煎の温度はなんと200度から700度にもなり、職人たちが絶妙な加熱を行っています。

メインの職人である菊池さんは、160年もの間引き継がれてきたごまの香りを守るため、五感を駆使してばい煎の状態を見極めています。
ばい煎されたごまは潰した時の音にも違いがあるので、職人の経験と感覚が重要なのです。
この工程が終わった時点で、ごまの香りがふんわりと広がっていることでしょう。

きっと作業場には甘い香りが漂っていて、その香りに包まれながらの作業は、職人たちにとっても一種の癒しとなっていることでしょう。
<伝統的な搾油製法のこだわり> 搾油の工程では、創業当時から続く圧搾製法を守ることに力を入れています。
絞ったごまは塊状になりますが、この塊を丁寧に取り扱い、その後の工程に移ります。

そして、静置の工程では、搾油した油をタンクの中で2週間静置させることで、不純物を沈殿させて取り除きます。
その後、ろ過の工程でさらに細かな不純物を徹底的に取り除きます。
これによって、ばい煎ごま油の完成です。

このように伝統的な製法にこだわることで、美味しく高品質なごま油を作り上げているのです。
こうした工程には、職人たちの手作業が欠かせません。
彼らの技術と経験が、おいしいごま油の製造を支えています。

<ごま油の魅力と未来> ごま油は、特有の風味や香りがあり、さまざまな料理に活用されています。
特に横浜市のごま油工場では、ごま油を使用したデザートが提供されているそうです。
バニラアイスにごま油をかけて食べるという斬新な組み合わせは、相性の良さを感じますね。

また、このごま油工場のごま油は、海外からも注目を集めており、輸出も増加傾向にあるとのことです。
世界に広まるごま油の魅力には、食文化の融合と新たな味覚の開拓が期待できます。
ごま油は、食べるだけでなく、健康効果や美容効果も期待されています。

その特長を活かした商品開発や新たなレシピの提案など、ごま油の可能性はまだまだ広がっていくのかもしれません。
このごま油工場の訪問は、ごま油の製造工程を通じて、新たな発見と驚きに満ち溢れていました。
職人たちの丹精込めた技術と、ごま油の奥深さに触れることで、料理においてもごま油をより一層楽しむことができるでしょう。

ぜひ、自宅でもごま油を使った料理に挑戦してみてください。
きっと新たな味わいが広がるはずです。