探検ファクトリー 「木のクッション材工場での高知の日常」

探検ファクトリー高級感と癒やし効果 天然のクッション材 日本唯一の木毛工場

令和5年8月12日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家

この木のクッション材工場の潜入取材はとても興味深いものでした。
木毛は明治時代から使われているという歴史的な背景もあり、木の消臭や吸湿効果が寝具や日用品にも活用されていることが分かりました。
また、木毛の衝撃吸収力をチェックするために生卵入りの箱を落としてみる場面も印象的でした。

卵が無傷だったことから、木毛の衝撃吸収力の高さが実証されました。
高知県が全国一の森林率を誇る中で、かつては約120の木毛工場が存在し、木毛製品の製造が盛んだったことも驚きです。
しかし、石油由来のクッション材の台頭により、木毛工場は激減してしまったそうです。

この工場が日本で最後の専業工場となったという事実も、木毛工場の現状を深く考えさせられます。
木毛の製造工程についても詳しく紹介されていました。
アカマツを使い、水まきやバーカーによる皮の削り取りなど、一つ一つの作業が丁寧に行われている様子が伝わってきました。

削りたての木毛を熱風で乾かす過程も興味深かったです。
さらに、木のクッション材の用途が広がっていることも紹介されました。
鉢カバーや靴・靴箱の吸湿剤としても利用できるということで、木の消臭・吸湿効果を生かした商品の開発が行われていることが分かりました。

この工場の経営についても取り上げられていました。
戸田社長が31年前に入社した際、工場は存続の危機に瀕していたそうです。
しかし、社長に立候補し従来のやり方を一新し、全国の展示会や工場見学ツアーなどを通じて製品をPRするなどの取り組みが功を奏し、経営を安定させることに成功したとのことです。

さらに、戸田社長が新たに挑戦しているエッセンシャルオイルの開発についても触れられていました。
地元の小学校の工場見学で子供たちが木の香りを嗅いだことがないことに気づき、木の香りを伝えるためにエッセンシャルオイルの開発に取り組むというエピソードに感動しました。
この番組を通じて、木毛工場の現状や木のクッション材の製造工程、さらには経営の苦悩や新たな挑戦まで様々な情報を学ぶことができました。

木の素材の特性や活用方法についても魅力的な内容であり、木毛工場の存在について改めて考えさせられる番組でした。