探検ファクトリー 「鯨の大和煮缶詰の秘密」

探検ファクトリー「宮城 旬の美味をそのままに封じ込める缶詰工場」

令和5年3月10日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家

【鯨の大和煮の製造工程をご紹介】 鯨の大和煮は、素材の鯨を丁寧に加工し、熟成させてから缶に詰め込んでいくのです。
その製造工程を詳しく見ていきましょう。
まずは、鯨の熟成工程からスタートです。

鯨は約5日間熟成させることで、より旨味が増し、食感もより一層良くなります。
この熟成された鯨を薄切りにし、ボイルするのです。
そして、次の工程では、ボイルされた鯨をカットし、手作業で缶に詰めていきます。

ベテラン社員の阿部さんのデモンストレーションを見て、私たちも挑戦しましたが、なかなか難しい作業でした。
阿部さんの的確な手つきに対して、私たちはまだまだ修行が必要ですね。
【調味液を加えて蓋を締める】 この後の工程で、計量を終えた缶には、生姜が加えられます。

さらに、創業以来65年間変わらないという秘伝の調味液が入れられるのです。
この調味液の特別な味わいが、鯨の大和煮の一つの秘密ともいえるのでしょう。
そして、最後に蓋を締め、再加熱が行われます。

密封された缶ごと調理・殺菌されるのが一般的な方法です。
圧力釜を使用し、100℃以上の高温で加熱されることで、安全に長期保存が可能となります。
【鯨の大和煮の魅力を堪能しよう】 鯨の大和煮の製造工程を紹介しましたが、これだけ手間暇をかけて作られる一品は、ぜひ一度味わってほしいですね。

熟成された鯨の旨味と食感、そして秘伝の調味液の風味が絶妙に絡み合い、口の中で広がる美味しさは格別です。
また、鯨の大和煮を食べることで、大切な生態系への意識を深めることもできます。
鯨の調理を通じて、資源の有効活用と絶滅への配慮が行われていることを知り、持続可能な食生活を考えるきっかけにもなります。

ぜひ、鯨の大和煮に舌鼓を打ちながら、その美味しさと背景にある思いを感じてみてください。
料理の背景にあるストーリーは、食べる喜びをさらに深めることでしょう。