探検ファクトリー 「エレベーターのボタン工場の舞台裏」

探検ファクトリー「大人も子供も!工場見学が大人気 エレベーターのボタン工場」

2022年9月17日放送  NHK総合
礼二(中川家) 剛(中川家

##エレベーターボタン工場とは 今日は、みなさんが普段何気なく使用しているエレベーターのボタンが作られている工場についてご紹介します。
東京都八王子市にある「島田電機製作所」は、エレベーターボタンの製造メーカーとして知られています。
その工場は、オフィスフロアの入り口がエレベーターの扉でできており、部署ごとの仕切りがないオープンオフィスと工場が繋がっているとのこと。

工場見学では、実際のエレベーターボタンを自由に押すことができる面白いアトラクションが大人気です。
また、来場者のリクエストに応えて作られた架空のボタンも展示されており、とてもユニークな体験ができます。
##特注のボタンを作り出す技術 島田電機製作所では、特注のボタンを作ることが可能です。

中国の超高層ビルのエレベーターに使われる100階以上の数字や、新幹線の駅や温泉ホテルに合わせたイラストつきボタンなどが展示されています。
さらに、ボタンの押下数をカウントする「30秒早押しチャレンジ」というアトラクションも楽しめるそうです。
最高記録はなんと230個!社員のアドバイスもあり、一度に4つずつ押すと効率が良いとのことです。

ボタン製造の工程では、エレベーターを呼ぶ「ホールボタン」や到着灯、インジケーターなども作られています。
##社内制度や福利厚生へのこだわり 島田電機製作所は、社長の祖父が創業し、現在は3代目が経営しています。
昭和8年に部品工場を立ち上げ、エレベーター部品のトップメーカーに成長しました。

売り上げが落ち込んだバブル崩壊後も、社内の体制を刷新し、社員の福利厚生に力を入れるなどして業績を伸ばしたそうです。
例えば、勤務後には無料で酒を楽しむことのできるバーカウンターが設置されています。
さらに、会社公式の飲み会は「タダ飲み会」として全額助成されるなど、社員の満足度を重視しているそうです。

また、社員同士の助け合いを促すために、残業時間をバッジで表示し合い、優秀な社員を自分たちで表彰する制度もあるそうです。
活気ある社内風土や福利厚生の充実は、訪れた取材班にも深い印象を与えたようです。
##感想 エレベーターボタンの工場見学というと、なかなか想像することのできない体験ですよね。

島田電機製作所では、実際にエレベーターボタンを押すことができるアトラクションや、特注のオリジナルボタンなど、とても楽しそうなことがたくさんあります。
さらに、社員の方々の仕事へのこだわりや、社内の協力体制、そして福利厚生など、温かな雰囲気が伝わってきました。
職場環境や福利厚生は、社員一人ひとりの働きやすさや生産性にも直結するものですから、島田電機製作所の工場は、素晴らしい労働環境を提供していることが伺えます。

エレベーターボタンの一つ一つが、そんな温かな想いを込めて作られているのかもしれません。
未来の建物やエレベーターに触れるたびに、この記事を思い出し、島田電機製作所の工場見学に行ってみたくなりました。