探検ファクトリー 「伝統の手ぬぐい制作による分業の魅力」

探検ファクトリー400年の老舗!京都・伝統のワザで仕上げる手ぬぐい工場

令和5年4月8日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家

【手ぬぐいの魅力を引き立てる染色の技法】 手ぬぐいと言えば、昔ながらの友禅染が馴染まれていますが、細辻伊兵衛さんの会社ではその技法を守りながらも、新しいアイデアを取り入れています。
染色の工程に立ち会った3人は、染料のりを使って生地を染めていく様子を目の当たりにしました。
染料のりの密着力が高いため、生地に鮮やかな色がしっかりと染み込んでいくのです。

望主さんは100種以上の染料から調合して、デザインに必要な染料のりを作っていきます。
染料のりは気候や生地によって微妙に変わるため、経験と勘が重要な要素となるのだそうです。
【観賞用でも使える手ぬぐい】 細辻伊兵衛さんの会社は、手ぬぐいを日用品としてのみならず、観賞用としても楽しめるアイテムに仕上げています。

なぜなら、消費が減少したため、手ぬぐいに新たな可能性を見出す必要があったからです。
素材を手触りの良いものに変え、絵画のようなデザインにすることで、手ぬぐいは見るだけでなく使うことも楽しめるようになったのです。
例えば、お気に入りの手ぬぐいを額に入れて壁に飾ることもできますし、おしゃれなヘアアクセサリーとしても使えるのです。

細辻伊兵衛さんは、手ぬぐいの新しい使い方についても提案しており、これまでとは違った楽しみ方を提供しています。
【純粋な手づくりの魅力】 細辻伊兵衛さんの会社では、昔ながらの分業制を守りながら手ぬぐいを作り続けています。
そのため、専門の部門が一つずつ担当し、一つ一つの行程を進めていくのです。

この伝統的な制作方法には、純粋な手づくりの魅力が詰まっています。
職人たちは丹精込めた技術を駆使し、高品質な手ぬぐいを作り上げています。
手触りの良い素材、鮮やかな色の染料、緻密なデザインなど、全てが手仕事の精神に溢れているのです。

【感想】 細辻伊兵衛さんの手ぬぐい作りには、熱い思いが伝わってきました。
伝統的な技法を守りながら、新しいアイデアを取り入れ、手ぬぐいをただの日用品ではなく観賞用にも変身させる工夫には感心しました。
手ぬぐいを使う楽しみ方に広がりを持たせることで、多くの人々に手ぬぐいの魅力を伝えることができるのだと思います。

また、昔ながらの分業制を守りながら製作される手ぬぐいには、職人の真心が込められているように感じました。
純粋な手づくりの魅力に触れることで、手ぬぐいを使う際にも心が和みますし、その思いを感じることができます。
細辻伊兵衛さんの手ぬぐいは、ただの布ではなく、心温まるアイテムとして私たちの生活に彩りを与えてくれる存在なのだと感じました。